国内人気犬種ランキング(1位~10位)【2022年版】

本記事はジャパンケネルクラブにより報告される年間の犬種別犬籍登録頭数にもとづいて、1位~10位の犬種の特徴と飼育時のポイントを紹介します。

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犬種別犬籍登録頭数(1位~10位)

2021年の犬種別犬籍登録頭数は下表のとおりです。

順位 犬種名 登録頭数
1位 トイ・プードル ※1 83,221
2位 チワワ 51,837
3位 ミニチュア・ダックスフンド ※2 21,310
4位 ポメラニアン 19,832
5位 フレンチ・ブルドッグ 12,942
6位 ミニチュア・シュナウザー 11,930
7位 柴犬 9,958
8位 ヨークシャー・テリア 9,690
9位 マルチーズ 8,886
10位 シー・ズー 8,755

出典:「2021年ジャパンケネルクラブ犬種別犬籍登録頭数
※1 出典元では、プードル犬種を一括計上しています
※2 出典元では、ダックスフンド犬種を一括計上しています

1位 トイ・プードル

トイ・プードルは、フランス出身の小型犬です。大きさの違いで、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイ、ティーカップ(非公認)と分かれます。

見た目の特徴は、丸顔にクリクリの瞳、そしてふわふわカールの被毛が特徴で、まるで動くぬいぐるみのようにも見えます。

被毛の色合いは、黒系、白系、茶系と多様です。トリミングが必要な犬種で、そのカットスタイルもテディベアカットやコンチネンタルカットなどバリエーションに富みます。

性格は愛情深く友好的な子たちです。物覚えも良く、飼育のしやすさも相まって、2008年以降14年間に渡り不動の1位を守り続けています。

2位 チワワ

チワワは、メキシコ出身の小型犬です。世界最小の犬種とも言われ、理想体重は1.5kg~3kg程度です。

見た目の特徴は、アップルヘッドとも言われる丸い頭にピンとした立ち耳、大きく丸い瞳が印象的です。

被毛の種類には、短毛のスムースコートと、長毛のロングコートがあります。被毛の色は、個体に応じて様々な色合いを持ちます。

性格は、飼い主家族には忠実ですが、知らない人や犬には警戒心を持ちやすく、社会化が不十分だと「ポケットウルフ」と言われるように咬みや吠えが出ます。子犬期のしつけと社会化には注意しましょう。

3位 ミニチュア・ダックスフンド

ミニチュア・ダックスフンドは、ドイツ出身の小型犬です。犬種としては、「ダックスフンド」で、その大きさによって呼称が「スタンダード」「ミニチュア」「カニンヘン」と分かれます。

見た目の特徴は、長いマズルと大きな垂れ耳、胴長短足な体型が印象的です。ヘルニアを発症しやすいため、滑りにくく飛び降りが必要ない住環境の整備が必要です。抱っこするときも必ず腰を支えましょう。

被毛の種類は、長さに応じて短い順にスムース、ワイヤー、ロングと分かれます。毛色もバリエーションに富み、色合いも単色の子から、バイカラー、混色と様々な見た目の子たちがいます。

とても賢いためしつけが入りやすい一方で自立心が強く、自分で学習していきます。しつけが十分でないと、咬みや吠えが出ますので、パピーの頃からのしつけと社会化には十分に気をつけましょう。

なお、現在の人気順位は3位ですが、2008年にトイ・プードルに1位の座を明け渡すまでは、国内では圧倒的な人気犬種でした。

4位 ポメラニアン

ポメラニアンはドイツ原産の小型犬です。実はサモエドやシベリアン・ハスキーと同群のスピッツ犬種にあたります。

見た目の特徴は、とがったマズルと小さな立ち耳、丸い瞳、そしてそのモフモフ感のある被毛が印象的です。色合いは単色とバイカラーの色合いの子がおり、その毛色はバリエーションに富みます。

被毛はダブルコートでボリュームがあるため、毎日のブラッシングが不可欠です。トリミングの必要はありませんが、足裏やお尻の周りはこまめにカットしてあげるようにしましょう。

性格は、素直で明るく遊び好きで、忠誠心のある子たちです。ただ、負けん気が強く、警戒心が強い子もいるため、興奮すると強く吠えてしまう場合があります。子犬の頃から意識的に社会化してあげましょう。

5位 フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグは、フランス出身の中型犬です。

見た目は、大きな頭とコウモリ耳、鼻ぺちゃな印象です。体高は30cm程度と低いですが、かなり筋肉質で体重は10kg以上になります。

被毛は柔らかい短毛で光沢があります。毛色としては、クリームやブリンドル、フォーンといった色の子がいます。

短頭種のため、特に夏の熱気には弱いです。夏場は屋内では常にエアコンを入れて温度調節し、散歩の際には日差しを避け、冷却グッズを用いて体温調節をサポートしてあげましょう。

6位 ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザーは、ドイツ出身の小型犬です。

見た目は、四角い頭に長い眉毛と口ひげ、キュルッとした丸い瞳が特徴です。シュナウザーはドイツ語で口ひげを意味し、その表情からは小さいおじいちゃんのような愛らしさを感じます。

被毛は、固めの針金状でカーリーです。毛色としては、ブラック、ホワイト、ソルト&ペッパーの子がいます。

性格は、活発で遊び好きな子が多く、小さい体でダイナミックな動きを見せてくれます。とてもエネルギッシュなため、毎日朝夕2回、各30分以上の散歩が必須です。

7位 柴犬

柴犬は、日本犬の代表とも言える犬種で、小型犬に属します。最近は豆柴が増えてきましたが、これは犬種ではなく、柴犬の中でも小さい個体同士をかけ合わせて生まれる小型の柴犬を指します。

見た目は、小さな立ち耳に、尖ったマズル、クルッとした巻き尾が特徴です。マズルの長短でキツネ顔、たぬき顔と言われますが、マズルが長い方が縄文柴と呼ばれ、原型に近いと言われます。

被毛は、柔らかい短毛のダブルコートです。毛色は大きく4種類(白、黒、茶、胡麻)あり、ハイブリッドの毛色の子も多いです。

性格は、飼い主家族には従順ですが、見知らぬ人や犬に対して警戒心が強く、吠え癖や攻撃性が出ることがあります。子犬の頃からしつけと社会化を意識的に行うようにしましょう。

8位 ヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアは、イギリス出身の小型犬です。ヨーキーの愛称で知られています。

見た目は、丸みのある顔立ちにキュルッとした瞳、ピンとした立ち耳が特徴です。実は小柄でも筋肉質な体型で、エネルギッシュな子たちです。

被毛は、全身が絹糸上の被毛で覆われています。「動く宝石」と呼ばれ、気品ある見た目は世界中の人々を虜にしています。

性格は、飼い主家族には愛情深く甘えん坊な一面を見せます。一方、警戒心が強く、勇敢な性格も相まって、見知らぬ人や犬には攻撃的になることがあります。幼犬期から意識的にしつけと社会化をしましょう。

9位 マルチーズ

マルチーズは、イタリア出身の小型犬です。地中海のマルタ島出身で、寒さに弱い特徴があり、冬場は早めにセーターやダウンを着させてあげましょう。

見た目は、丸みのある顔立ちに潤んだ瞳が、まるで動くぬいぐるみのようです。何より純白の美しい被毛が印象的で、毎日のケアが重要です。

性格は、気難しさがなく穏やかで、甘えん坊な子が多いです。適応能力に優れるため、新しい環境にも馴染みやすいと言われます。一方、攻撃性や吠え癖が出る子も散見され、子犬期の社会化が重要と言えます。

遺伝的に僧帽弁の機能低下が発生しやすいとされ、閉鎖不全が起こると血液の逆流が起きてしまいます。見た目の変化がないため、発見しづらいのが本疾患の難点です。成犬になってからは毎年心臓検診を受けるようにしましょう。

10位 シー・ズー

シー・ズーは、中国出身の小型犬です。宮廷犬や神の使者など、聖なる犬として大切にされてきました。

見た目は、小柄ですが骨格も筋肉もしっかりしています。豊かな長毛が特徴で、特に鼻の周りは四方に広がる菊の花のように見えます。毛色も多様でゴールド、ブラック、ホワイト、ブルーなどの子がいます。

性格は、元気で活発、友好的です。ただ、プライドが高く頑固な子も多いため、甘やかしすぎると排他的な性格になってしまいます。幼犬期から意識的にしつけと社会化をしましょう。

出典

No. タイトル 提供 URL
1 「2021年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数」 ジャパンケネルクラブ https://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/17396

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