国内人気犬種ランキング(11位~20位)【2022年版】

本記事はジャパンケネルクラブにより報告される年間の犬種別犬籍登録頭数にもとづいて、11位~20位の犬種の特徴と飼育時のポイントを紹介します。

11位~20位の子たちは、地域の公園などにも程よく同じ犬種の子がいる印象で、飼い主間の交流や情報交換も比較的にやりやすい犬種です。

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犬種別犬籍登録頭数(11位~20位)

2021年の犬種別犬籍登録頭数の11位~20位は、下表のとおりです。

順位犬種名登録頭数
11位ゴールデン・レトリーバー83,221
12位パグ51,837
13位ラブラドール・レトリーバー21,310
14位ウェルシュ・コーギー・ペンブローク19,832
15位パピヨン12,942
16位ジャック・ラッセル・テリア11,930
17位ビション・フリーゼ9,958
18位ミニチュア・ピンシャー9,690
19位キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル8,886
20位イタリアン・グレーハウンド8,755

出典:「2021年ジャパンケネルクラブ犬種別犬籍登録頭数

11位 ゴールデン・レトリーバー

ゴールデン・レトリーバーは、イギリス出身の大型犬です。大型犬の中では最も犬籍登録数が多く、大型犬は11位で初めてランクインしました。

見た目は、大きな体格とたれ耳、全身に光沢のある金色の被毛を持ちます。美しい被毛を保つために、日々のブラッシングやシャンプーが必要になります。

実はイギリス系とアメリカ系の子がいます。イギリス系は、より大柄で目鼻が黒くマズルが短い特徴があります。一方でアメリカ系は、細身で目鼻が茶色、マズルが長い特徴があります。

性格は、穏やかで協調性が高く、人間との共同作業も得意な子たちです。フリスビーやボール遊びなど、一緒に遊んであげましょう。知性が高く、盲導犬や災害救助犬などワーキングドッグとしても活躍します。

12位 パグ

パグは、中国出身の小型犬です。一説には、ラテン語で握りこぶしを意味する「パグナス」に由来した名前だと言われます。

見た目は、小柄でもがっしりした筋肉質の身体と大きな目と垂れ耳、鼻ぺちゃが特徴です。顔にはシワがたくさんあり、「いつも何かを考えている」ような独特の面持ちにも見えます。

被毛は、柔らかい短毛で光沢があります。短毛ですが抜け毛があるので、定期的にラバーブラシなどでブラッシングしましょう。被毛のケアと同時に、顔のシワに溜まった汚れも一緒に取り除くようにします。

性格は、愛嬌があり、辛抱強い性格です。気まぐれなところもあるため、子犬の頃から意識的にしつけと社会化してあげるようにしましょう。

13位 ラブラドール・レトリーバー

ラブラドール・レトリーバーは、イギリス出身の大型犬です。ゴールデン・レトリーバーとの血縁はありません。

見た目は、筋肉質で均整の取れた体格と大きな垂れ耳が印象的です。尻尾が太く、ブンブンと勢いよく動きます。これはオッターテイルと呼ばれ、水中を泳ぐときに操舵の役割をすると言われます。

被毛は、短毛ですがかなり密集しており抜け毛が多いです。定期的にラバーブラシや獣毛ブラシでブラッシングしましょう。毛色はブラック、チョコレート、イエローの子がいます

性格は、穏やかで協調性が高い子たちです。興奮しやすい子も多いですが、子犬の頃から意識的にしつけと社会化をすれば問題行動には発展しにくいです。知性が高く、盲導犬としても活躍します。

14位 ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、イギリス原産の中型犬です。「ロイヤルドッグ」とも称され、英国王室で長く愛されてきたイギリスの国民的人気犬種です。

見た目は、大きな立ち耳と長いマズル、そして胴長短足な体型が印象的です。体高は低いですが、中型犬相当の体重とパワーを兼ね備えます。

尻尾がないイメージがありますが、実は断尾の習慣があるため、今でも断尾された子が多い傾向にあります。もともとは、牧牛犬として牛にふまれて怪我をしないことを目的とした習慣でした。

性格は、賢く物覚えの良い子たちですが、興奮しやすい傾向にあります。興奮すると、機関銃のように吠え立てたり、動くものを追いかける習性があるため、子犬の頃からしつけと社会化を入念に行いましょう。

15位 パピヨン

パピヨンは、ベルギーやフランス、スペインにルーツを持つの小型犬です。

見た目は、小顔で潤んだ瞳、大きな立ち耳と光沢のある美しい飾り毛が特徴です。パピヨンはフランス語で蝶を意味し、大きな立ち耳と飾り毛がヒラヒラと蝶が舞うように見えます。

性格は、明るく友好的な子たちです。驚いたときのリアクションが大きかったり、興奮しやすい子もいるため、小さい頃からの社会化には注意しましょう。

16位 ジャック・ラッセル・テリア

ジャック・ラッセル・テリアは、イギリス出身の小型犬です。

見た目は、体格は筋肉質で均整が取れており、顔立ちは垂れ耳と無邪気な表情が特徴です。スタミナ抜群で、ドッグスポーツでも活躍する犬種です。

被毛は、短毛のスムースタイプと、カーリーな被毛のラフタイプ、ブロークンタイプ(ラフより短毛)があります。特にラフ・ブロークンの子は、余分な毛を抜いて人工的に換毛するプラッキングが必要です。

性格は、明るく社交的な子が多いです。一方で、狩猟犬の本能から小さい動物を見つけると興奮して追い回すことがあるため、事故につながらないよう幼犬期からのしつけと社会化が重要です。

17位 ビション・フリーゼ

ビション・フリーゼは、イギリスやスペイン、フランス、ベルギーにルーツを持つ小型犬です。

見た目は、純白でモフモフの豊かな被毛が特徴です。筋肉質な体型をしており、実はとても活発でエネルギッシュな子たちです。運動好きなため、毎日1時間以上は散歩させるようにしましょう。

被毛のカットスタイルは多様です。定番のアフロカットから、テディベアカット、きのこカット、その他のデザインカットまで幅広いバリエーションがあります。

性格は、明るく活発で遊び好きです。一方で、頑固でマイペースな一面もあり、運動不足が溜まるとストレスから無駄吠えなどが出る子もいます。

18位 ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・ピンシャーは、ドイツ出身の小型犬です。ミニピンの愛称で知られています。

見た目は、小顔ですらっと引き締まった体型をしています。運動神経が良く、独特の歩き方(膝を高くあげるハクニー歩様)が優雅な印象を与えます。

被毛は、シングルコートの短毛です。ブラッシングはラバーブラシなどで週に2,3回を目安にしましょう。寒さに弱いため、冬場は防寒着を着せましょう。

性格は、活発で勇敢、家族に対してはとても愛情深く接します。一方、神経質で興奮的な子もおり、見知らぬ人や犬には吠えかかることもあります。子犬の頃から意識的にしつけと社会化をしましょう。

19位 キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

キャバリアは、イギリス出身の小型犬です。長年、英国の宮廷内で飼育されてきました。チャールズ2世の寵愛を受けたことが有名で、絵画にも描かれる由緒ある犬種です。

見た目は、大きな垂れ耳と潤んだ瞳、光沢のあるウェーブの美しい絹毛が特徴です。特に耳と脚にある飾り気は優雅で、独特の風格を感じさせます。

性格は、明るく愛嬌のある子たちです。飼い主家族はもとより、他の人や犬にも友好的に接することができます。物覚えも良く、しつけが入りやすいとも言われます。

20位 イタリアン・グレーハウンド

イタリアン・グレーハウンドは、イタリア出身の小型犬です。

見た目は、スレンダーで四肢が細長く、気品のある見た目をしています。気高く見えますが、実は陽気で遊び好き、慣れれば他の子とも飛び跳ねて遊びます。

被毛は、シングルコートの短毛で、週に2,3回ラバーブラシでブラッシングしてあげましょう。寒さに弱いため、冬場はエアコンを常時稼働させ、散歩のときは防寒着を着せてあげましょう。

出典

No.タイトル提供URL
1「2021年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数」ジャパンケネルクラブhttps://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/17396

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