国内人気犬種ランキング(21位~30位)【2022年版】

本記事はジャパンケネルクラブにより報告される年間の犬種別犬籍登録頭数にもとづいて、21位~30位の犬種の特徴と飼育時のポイントを紹介します。

21位~30位の犬種は、普段、同じ犬種の子に会える頻度は少なめです。一方、ドッグランなど犬が集まる施設では会うことができ、定期的に飼い主間の情報交換もできる印象です

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犬種別犬籍登録頭数(21位~30位)

2021年の犬種別犬籍登録頭数の21位~30位は、下表のとおりです。

順位犬種名登録頭数
21位ペキニーズ3,005
22位ボーダー・コリー2,994
23位ビーグル2,862
24位ボストン・テリア2,705
25位シェットランド・シープドッグ2,508
26位アメリカン・コッカー・スパニエル2,021
27位日本スピッツ1,314
28位シベリアン・ハスキー1,300
29位バーニーズ・マウンテン・ドッグ957
30位ブルドッグ925

出典:「2021年ジャパンケネルクラブ犬種別犬籍登録頭数

21位 ペキニーズ

ペキニーズは、中国出身の小型犬です。秦の始皇帝や歴代の皇帝に献上され、当時は皇族以外の飼育が禁じられていた門外不出の神聖な犬です。

見た目は、小さいながらもがっしりした体格と大きなたれ耳が特徴です。落ち着いた佇まいから、威風堂々とした独特の印象を受けます。

全身に豊かな被毛を持ちます。あらゆる毛色が許容されており、個性豊かな見た目をしています。美しい被毛を保つために、日々のブラッシングやシャンプー、トリミングが必要です。

22位 ボーダー・コリー

ボーダー・コリーは、イギリス出身の中型犬です。全犬種の中で最も知性が高いという研究報告もある、とても頭の良い子たちです。

見た目は、長いマズルとふわふわの毛並が特徴です。均整の取れた筋肉質な身体つきをしており、運動神経抜群でドッグスポーツでもよく見かけます。

毛色は、ソリッドカラー(単色)、バイカラー(2色)、トライカラー(3色)の子がいます。ブラック&ホワイトが人気ですが、レッド&ホワイトやブラック&タン&ホワイトや、ブルーマールの子もいます。

性格は、飼い主家族には従順な子が多いです。ただ、しつけが不十分だと自ら学習して、吠えや咬み、破壊行動が出る場合もあります。子犬の頃から一貫したしつけと社会化を心がけましょう。

23位 ビーグル

ビーグルは、イギリス出身の中型犬です。有名なPEANUTSのキャラクター「スヌーピー」のモデルとなった犬種です。

見た目は、均整の取れた筋肉質な身体つきと長いマズル、大きな垂れ耳が特徴です。実は嗅覚が鋭敏で、検疫探知犬としても活躍しています。

被毛は、短毛のダブルコートで抜け毛が多いです。ラバーブラシや獣毛ブラシで週2,3回はブラッシングしましょう。毛色はハウンドカラー(3色)、レッド&ホワイト、レモン&ホワイトの子がいます。

性格は、陽気でやんちゃな遊び好きです。食いしん坊な一面もあるため、おやつの与えすぎや盗み食いされないように注意しましょう。

一方、興奮すると機関銃のように吠え立てる傾向にあります。家庭犬の場合、無駄吠えが出ないよう、子犬の頃から意識的にしつけと社会化を行いましょう。

24位 ボストン・テリア

ボストン・テリアは、アメリカ出身の小型犬です。

見た目は、小柄で筋肉質な身体つきをしており、鼻ぺちゃの愛らしい顔つきが特徴です。フレンチ・ブルドッグと似ていますが、よりスリムな印象です。

光沢のある被毛を持ち、ブラックやブリンドルベースに白のマーキングが入ります。その風貌から「タキシードを着た紳士」とも称されます。

短頭種でシングルコートのため、暑さに弱く寒さにも弱い犬種です。住環境は常にエアコンで適温を保ちましょう。散歩の際には、夏場は日中を避けたり冷却グッズを利用し、冬場は防寒着を着させましょう。

性格は、一般的なテリアの気が強いイメージとは異なり、陽気で穏やか、友好的な子が多いです。

25位 シェットランド・シープドッグ

シェットランド・シープドッグは、イギリス出身の小型犬です。シェルティの愛称で親しまれています。

見た目は、モフモフの被毛が特徴で、特に首胸周りと尻尾には豊かな飾り毛があります。顔立ちは長いマズルとキュルッと丸い目が愛らしい印象です。

性格は、人に対しては友好的な子が多いです。一方、他の犬や動物に対しては警戒心が強く、威嚇してしまう子もいます。子犬の頃から十分に社会化してあげるように意識しましょう。

26位 アメリカン・コッカー・スパニエル

アメリカン・コッカー・スパニエルは、アメリカ出身の中型犬です。1955年のディズニー映画「わんわん物語」の主人公犬・レディとして登場し、当時は国内でも大ブームが起きました。

見た目は、大きな垂れ耳と美しい長毛が特徴で気品を感じさせます。被毛に隠れていますが、実は筋肉質で骨太な身体つきで、エネルギッシュな犬種です。

被毛が伸びやすい犬種のため、月に1回のトリミングは必須です。また、大きな垂れ耳の掃除も月に1,2回はしましょう。食べ物や汚れが耳に付着しないよう、日頃からスヌードを利用するのがおすすめです。

性格は、人懐っこく穏やかで、遊び好きです。他の犬との追いかけっこなども楽しめる子たちです。ただ、動くものに過敏に反応する子もいるため、子犬の頃から意識的に社会化しましょう。

27位 日本スピッツ

日本スピッツは、日本出身の小型犬です。国内では、昭和20年代には一大ブームが巻き起こりました。

見た目は、純白の豊かな被毛が特徴です。顔立ちは、とがったマズルとキュルッと丸い目、三角形の立ち耳がシュッとして愛らしい印象です。

「大きいポメラニアンですか?」と聞かれることがありますが、同系統(スピッツ)の別犬種です。純白のみが認められ、ポメラニアンよりも一回り大きい特徴があります。

性格は、元気でお利口な子が多いです。一方で、頑固さが出る子もいるため、念のため子犬の頃から周囲の人や犬に慣れさせるようにしましょう。

28位 シベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキーは、ロシア出身の中型犬です。遠吠えするときの声がしゃがれていることから、ハスキーと呼ばれるようになったと言われます。

見た目は、オオカミに似た顔立ちと筋肉質でがっしりした身体つきをしています。被毛は純白からブラックまで多様な色味があり、東部の斑模様が特徴です。

極寒のロシア出身のため、寒さに強く暑さに弱いです。夏場は温度管理に注意しましょう。屋内は常にエアコンで涼しく保ち、散歩のときは日中を避け、冷却グッズを用いて体温調節をサポートしましょう。

性格は、友好的で遊び好きな子が多いです。飼い主家族には従順で、トレーニングも入りやすいと言われます。

ただ、成犬になると力が強くなるため、飼い主が制御出来ないと事故につながる可能性があります。しつけに不安がある場合は、トレーナーに相談することをおすすめします。

29位 バーニーズ・マウンテン・ドッグ

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、スイス出身の大型犬です。スイスの山岳地帯で、農家の作業犬として牧羊や荷物運搬で活躍しました。

見た目は、顔立ちは垂れ耳で穏やかな表情をしており、体格は非常に大きく、筋肉質でがっしりしています。もふもふしたトライカラーの被毛を持ちます。

食欲旺盛な犬種のため、食事と体重管理を心がけ、日々の運動(朝夕60分ずつの散歩と定期的な自由運動)を欠かさないようにしましょう。

性格は、穏やかで人懐っこい子が多いです。人と協調した作業が大好きで、ボールやフリスビー遊びもできる犬種です。

ただし、とにかくパワフルな犬種のため、飼い主が制御できないと突発的な事故につながる可能性もあります。子犬の頃から十分な社会化とトレーニングを積ませるようにしましょう。

30位 ブルドッグ

ブルドッグは、イギリス出身の中型犬です。かつては牛と決闘(ブルベイティング)するための闘牛犬でしたが、1835年に動物虐待法でブルベイティングが禁止された後は番犬、家庭犬となりました。

見た目は、体高が低くがっしりした身体つきをしています。インパクトのあるシワシワで強面な顔立ちで、独特のシブい表情が印象的です。

性格は、温厚で穏やか、人懐っこい子が多いです。「トゲトゲの首輪をつけた凶暴なイメージ」がありますが、それは誤解です。長い年月をかけて改良され、獰猛さは解消されました。

短頭種のため、夏の熱気には弱いです。夏場は、屋内では常に冷房で温度管理し、屋外を散歩するときは日中を避け、冷却グッズを利用しましょう。

出典

No.タイトル提供URL
1「2021年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数」ジャパンケネルクラブhttps://www.jkc.or.jp/archives/enrollment/17396

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