シベリアン・ハスキーの性格や特徴は?寿命や飼い方、気をつけたい病気

シベリアンハスキー

正式名称 シベリアン・ハスキー
英語名 Siberian Husky
原産国 ロシア
カテゴリ 中型犬
ズバリ一言 ガッチリした体格と豊かな被毛
実は優しく、友好的な性格
南極大陸探検隊でも活躍
記事内容 シベリアン・ハスキーの飼育のコツ
歴史や病気の例などを紹介します🐶


シベリアン・ハスキーの特徴

シベリアン・ハスキー(英語名:Siberian Husky)は、ロシア原産の中型犬です。オオカミのような顔立ちとガッチリした身体を持ちます。

オオカミに似た遠吠えをすることで知られ、その声がしゃがれていることからハスキーと呼ばれるようになりました。

極寒の地で生まれた犬種で、モフモフの被毛を持ちます。純白からブラックまで色味の異なる個体が認められています。頭部の斑模様が特徴です。

当時は人と協調してソリやボート引きなどの仕事をしてきた背景からか、比較的に他の犬に対しても友好的で、飼い主に従順な子が多いと言われます。

犬種標準のサイズ 体高 51~60cm
体重 16~27kg
分類 中型犬
平均寿命 12~15年
価格相場 40万〜50万円 ※1

※1 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年10月inuteマガジン編集部調べ

シベリアン・ハスキーは、スピッツ族の1種で、極北の地で活躍するエスキモー犬にも分類されます。

近い血統では「アラスカン・マラミュート」や「サモエド」がいます。スピッツ種では小型な「ポメラニアン」などもいます。

その他に、シベリアン・ハスキーと似た特徴を持つ犬種として、下記の3犬種を紹介します。

シベリアン・ハスキーの毛色

シベリアン・ハスキーの被毛は、ブラックからホワイトまで、あらゆる色味の子がいます。頭部には、まだら模様があり、チャームポイントになっています。

シベリアン・ハスキーの性格

シベリアン・ハスキーは、友好的な性格で遊び好き、飼い主や家族には従順です。トレーニングをすれば、家庭犬としても良きパートナーになります。

公園のシベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキーの飼い方

シベリアン・ハスキーは、筋肉質で体力が豊富です。毎日2回、60分以上は散歩に行きましょう。

散歩だけでは、体力を消費しきれない場合もありますので、定期的にドッグランでのボール遊びなど、自由運動も取り入れましょう。

シベリアン・ハスキーは寒さに強く、暑さに弱い犬種です。そのため、夏季の熱気には注意が必要です。熱中症対策に万全を行いましょう。

室内では終日エアコンを入れ、散歩のときは暑い時間帯を避け、冷却グッズで体温調節をサポートして上げる必要があります。

走るシベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキーのしつけ

シベリアン・ハスキーは、飼い主に対しては従順な性格ですが、しつけが不十分だと無駄吠えが目立ち、近所迷惑になることがあります。

子犬の頃から吠えを我慢できるように教えましょう。根気よく注意し、我慢できたときにはたくさん褒めてあげるようにしましょう。

普段から感情をコントロールできるよう、社会化も重要です。パピーの頃から散歩で周囲の人や犬、環境に慣れさせます。感情の起伏を抑え、問題行動の抑止になります。

シベリアン・ハスキーのお手入れ

シベリアン・ハスキーには、下記の頻度を目安に、お手入れをしてあげましょう。

ブラッシング 週2~3回
シャンプー 月1回
トリミング 不要

シベリアン・ハスキーの被毛はダブルコートで、柔らかなアンダーコート(体温保持)の上に分厚いオーバーコート(撥水)があります。特に年2回ある換毛期には大量に抜けます。

ブラッシングは週に2~3回、換毛期には毎日行いましょう。ブラッシングにより、死毛の除去だけでなくアンダーコートの毛玉も解消し、通気性も改善して体表面を衛生的に保つことができます。

シベリアン・ハスキーのブラッシングには、主にスリッカーブラシを利用します。先が尖っているため、肌を傷つけないよう注意しましょう。

シャンプーは月に1回程度、行いましょう。散歩等で溜め込んだ汚れを取り除きます。犬専用シャンプーを用いて、37℃くらいのお湯が良いとされます。

その後は吸水性の良いタオルでよく拭いた後、適宜ドライヤーなども利用してしっかり乾燥させるようにしましょう。

シベリアン・ハスキーは毛量が多く、自宅でのシャンプーが難しい場合があります。その場合は、トリミングサロンのサービスを利用することもできます。

初めての飼い主さんの場合は、最初はトリミングサロンに連れて行き、慣れてきたら自分でもシャンプーしてみる、という方も居られます。

ただし、頻繁にシャンプーすると皮脂を落としすぎて、かえって肌トラブルの原因となる可能性があります。シャンプーの頻度には注意しましょう。

家族と遊ぶシベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキーがかかりやすい病気の例

シベリアン・ハスキーには眼病が多いとされ、遺伝的な病気で進行性網膜萎縮症(しんこうせい もうまく いしゅくしょう)にかかる可能性があります。

薄暗い環境で散歩や階段を避けたがる、ものにぶつかるなどの兆候が見られるときは病院に相談しましょう。

その他の眼病では、白内障、緑内障も見られると言われ、注意が必要です。

シベリアン・ハスキーは、日本の高温多湿な環境では皮膚疾患を発症しやすいと言われます。定期的なブラッシングで肌への通気を確保し、体表面を衛生的に保ちましょう。

シベリアン・ハスキーの価格

購入価格 40万~50万円 ※2
月間飼育費用(医療費含む) 平均12,563円(中・大型犬 n=109) ※3

※2 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年9月inuteマガジン編集部調べ
※3 出典:「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」一般社団法人ペットフード協会

シベリアン・ハスキーの歴史

シベリアン・ハスキーの原産国はロシアです。シベリア北東部に住むチュクチ族が、冬季にソリやボートを引く犬として飼育、改良してきました。

20世紀の初頭、アラスカの犬ぞりレースをきっかけにアメリカ人愛好家の目に留まり、知名度が高まりました。

アラスカの都市ノームでジフテリアが大流行したときには、ハスキーの犬ぞりが500kmもの距離を走って血清と薬剤を届けたと言われます。

その後は、カナダ・アメリカへと輸入され、1930年にはアメリカンケネルクラブに正式に登録されました。極地探検の帯同犬として、また軍の救助犬として、活躍の幅を広げてきた歴史があります。

哀愁漂うシベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキーとの楽しい日々を

オオカミのような精悍な顔つきと筋肉質な体格、友好的な性格から世界的に人気の高い犬種です。

シベリアン・ハスキーの性格や特徴、飼育の注意点などを学び、シベリアン・ハスキーとの充実した生活をお過ごしください。

参照文献

No. タイトル 出版社 著者・監修
1 「いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種」 メイツ出版 奥田香代(監修)
2 「日本と世界の犬のカタログ」 成美堂出版 福山貴昭(監修)

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