
正式名称 | サモエド |
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英語名 | Samoyed |
原産国 | ロシア |
カテゴリ | 大型犬 |
ズバリ一言 |
真っ白モフモフな大型犬 「サモエドスマイル」で人気 極寒のシベリア出身です |
記事内容 |
サモエドの飼い方のコツや 病気の例などを紹介します🐶 |
サモエドの特徴
サモエド(英語名:Samoyed)は、ロシア原産の大型犬で、白くてモフモフの被毛と力強さが持ち味です。アーモンド型の目と上向きの口角で「サモエド・スマイル」と言われ、その愛らしい表情も人気があります。
シベリアのツンドラ地帯で荷運びや家畜を守る役割を担っていたルーツを持ち、優しく献身的な性格を持ちます。人や他のペットとも友好的な関係を築くことができます。
犬種標準のサイズ | 体高 50~60cm程度 |
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体重 | 16.0~29.0kg |
分類 | 大型犬 |
平均寿命 | 11年~14年 | 価格相場 | 30万〜45万円 ※1 |
※1 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年9月inuteマガジン編集部調べ
サモエドは、別名「シベリアン・スピッツ」とも言われ、典型的なスピッツ種です。ジャンルとしてのスピッツ種は、マズルの長い(尖った)犬種を指し、小型はポメラニアンから、大型はやチャウチャウも含まれます。
サモエドとジャーマン・スピッツや日本スピッツもよく似ています。サモエドとの主な違いは、ジャーマン・スピッツや日本スピッツの方がサモエドよりも小柄な体格をしている点です。場合によって、毛色の違いでも判断できます。
その他にも、サモエドと共通点の多い犬種を紹介します。犬種ごとに固有の特徴や飼育のポイントがあるため、ご自身にあった犬種を探してみてください。
- 犬ぞりで有名な作業犬「シベリアン・ハスキー」
- 純白のスピッツ犬種「日本スピッツ」
- 小型モフモフ犬代表「ポメラニアン」
サモエドの性格
サモエドは、優しく温厚な性格で、子供や高齢者、他のペットとも仲良しになれます。家庭犬としてもフレンドリーですが、やや頑固な一面もあるため、パピーの頃からのしつけが重要です。
サモエドの毛色
サモエドの被毛は、ホワイトとクリーム、ホワイトにビスケット色が入った色合いで、いずれも白系の毛色です。もともとはブラウン系のサモエドもいましたが、イギリスでの選択交配の結果として、白系のみになったと言われます。
サモエドの飼い方
体格が大きく活発なため、肥満防止とストレス発散を兼ねて、1日2回、朝夕60分程度の散歩が必要になります。
散歩だけだとエネルギーを消費しきれない場合がありますので、子犬の頃からボール遊びなども織り交ぜながら、効果的に運動させてあげましょう。
サモエドは、極寒のシベリア出身で、ダブルコートの豊かな被毛があるため、寒さに強く、暑さに弱い犬種です。特に夏場の散歩では、日中の散歩を避けたり、冷却グッズを利用するなど、工夫してあげましょう。
サモエドのしつけ
優しく穏やかな性格で、飼い主や家族にフレンドリーに接してくれます。比較的にコミュニケーションも取りやすいと感じるかと思います。
ただ、やや頑固な一面があるため、子犬の頃からのしつけと社会化には気をつけましょう。甘やかしすぎることなく、飼い主が指示出しをして、犬がそのように動けるまで何度も教えてあげるようにしましょう。
サモエドのお手入れ
サモエドは、モフモフの毛並みが印象的ですが、そのお手入れも日々着実に行う必要があります。
ブラッシング | 1日1回 |
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シャンプー | 月1~2回程度 |
トリミング | 不要 |
サモエドは、毎日のブラッシングが必要で、特に、毛が生え替わる年に2回の換毛期では、毎日2回のブラッシングをするようにしましょう。散歩などで蓄積する汚れや抜け毛を落とすことで、雑菌の繁殖を防いで皮ふを清潔に保つことができます。
サモエドの被毛は毛量も多く、お手入れが難しいかと思います。基本的にはスリッカーブラシとコーム(くし)を使うと良いでしょう。スリッカーブラシで、愛犬の肌を傷つけないようにアンダーコートの死毛を取り除き、コームで全体を整えてあげましょう。
また、被毛の中の雑菌等を取り除くため、月1~2回のシャンプーをしましょう。肌への刺激を抑えるため、犬用の低刺激のシャンプーを利用してください。
シャンプー後は、タオルドライをして、仕上げに優しくドライヤーをかけるなど、しっかり乾燥させましょう。また、頻繁にシャンプーすると皮脂が少なくなり、肌トラブルにつながるため気をつけましょう。
サモエドは、毛量自体はとても多いのですが、抜け替わるタイプですのでトリミングは必要ありません。被毛を刈りすぎてしまったりすると、紫外線の影響を受けて肌のトラブルにつながることがありますので、注意が必要です。
また、被毛だけでなく、毎日の歯のケアも大切ですので、犬用の歯磨きセットなどを購入し、飼い主の指に専用のガーゼなどを巻いて優しく磨いてあげましょう。
サモエドがかかりやすい病気の例
サモエドによくある病気の例は、股関節形成不全(こかんせつ けいせい ふぜん)、胃捻転(いねんてん)などが挙げられます。散歩でのエネルギー発散は必須ですが、胃捻転を防ぐために食後1時間程度は激しい運動は避けたほうが良いと言われます。
上記の疾患だけでなく、その他の疾患が発生する可能性もあります。早期に対処するためにも、愛犬の異変を感じた際には、速やかに信頼できる獣医に相談するようにしましょう。
サモエドの価格
購入価格 | 30万〜45万円 ※2 |
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月間飼育費用(医療費含む) | 平均12,563円(中・大型犬 n=109) ※3 |
※2 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年9月inuteマガジン編集部調べ
※3 出典:「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」一般社団法人ペットフード協会
サモエドの歴史
サモエドは、ロシア北部からシベリアのツンドラ地帯を遊牧するサモエド族のもとで、荷運びや、家畜のトナカイを肉食動物から守る役割を与えられていました。極寒の地で人と共生している中で、ときに暖房の役目も果たしていました。
その後、イギリス人が自国に連れ帰り、改良を重ね、1909年に今のサモエドの原型が誕生したと言われます。当初はブラウン系の個体でしたが、イギリス国内では白系の色合いが好まれたため、選択交配を繰り返して今の色合いになったと言われます。
サモエドとの楽しい日々を
サモエドは、アーモンド型の目と上向きの口角のサモエド・スマイルと、優しく温厚な性格が相まって、日々の生活に癒やしをもたらしてくれます。運動量が必要ですが、飼い主が積極的に遊んであげることで、より良い信頼関係を築くことができるでしょう。
ぜひ、サモエドの特徴や飼い方のコツ、典型的な病気の例などを学び、サモエドとの楽しく充実した日々をお過ごしください!
参照文献
No. | タイトル | 出版社 | 著者・監修 |
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1 | 「いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種」 | メイツ出版 | 奥田香代(監修) |
2 | 「日本と世界の犬のカタログ」 | 成美堂出版 | 福山貴昭(監修) |