チャウチャウの性格や特徴は?寿命や飼い方、気をつけたい病気

チャウチャウ

正式名称 チャウ・チャウ
英語名 Chow Chow
原産国 中国
カテゴリ 大型犬
ズバリ一言 がっしり体型と落ち着いた佇まい
中国で長い歴史を持つ犬種で
実は警戒心の強い番犬です
記事内容 チャウチャウの飼い方のコツや歴史、
病気の例などを紹介します🐶


チャウチャウの特徴

チャウチャウ(英語名:Chow Chow)は、中国原産の大型犬です。がっしりした体型と真っ直ぐ伸びた四肢関節で、シルエットは正方形に近いです。

しかめっ面な表情と、面倒くさがりで落ち着いた性格も相まって、独特の威厳を持ちます。

中国では別名、黒舌狗(こくぜつく)と呼ばれ、子犬の頃は赤みがかった舌が、成長に従って青みのある黒い色に変化します。

チャウチャウは中国では2000年前から飼育されており、その警戒心の高さから番犬や狩猟犬としても活躍していたと言われます。

犬種標準のサイズ 体高 46~56cm
体重 20~32kg
分類 大型犬
平均寿命 9~15年
価格相場 20万〜40万円 ※1

※1 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年10月inuteマガジン編集部調べ

チャウチャウと似た性格や特徴を持つ3犬種を紹介します。

チャウチャウの毛色

ホワイト、クリーム、フォーン(淡黄)、レッド(赤茶)、ブルー(青灰色)、ブラックの色味を持ち、シェードが入って見えます。基本的に斑やパーティカラー(複数色)は許容されていません。

チャウチャウの性格

面倒くさがりで、落ち着いて静かな印象ですが、実は警戒心が強い特徴があります。そのため、歴史的にも番犬や狩猟犬として活躍した犬種です。

家庭犬としては、警戒心が強いと吠え癖や咬み癖につながることがありますので、注意が必要です。子犬の頃からの社会化・しつけをするようにしましょう。

公園のチャウチャウ

チャウチャウの飼い方

普段からあまり動かず運動不足になりがちですので、日々の運動量は意識的に確保しましょう。散歩は毎日2回、各30分以上を目安となります。

チャウチャウのしつけ

飼い主に対しては従順で穏やかな性格で、警戒して興奮したときには攻撃性が出る可能性があり、注意が必要です。無駄吠えや咬傷事故を防ぐため、幼犬の頃から社会化としつけを心がけましょう。

社会化には、積極的に周囲の人や犬に会わせて慣れさせることが重要です。散歩の際には、飼い主の目の届く範囲で犬同士の挨拶などをさせてあげましょう。

しつけは、特に吠え癖や咬み癖、破壊衝動が出るときは飼い主が毅然として静止し、注意しましょう。一方で、衝動をコントロールできたときにはたくさん褒めてあげることで、何が正しいかを理解します。

チャウチャウのお手入れ

チャウチャウには、下表にある頻度を目安に、お手入れをしてあげましょう。

ブラッシング 毎日
シャンプー 月1回
トリミング 不要

ブラッシングは、毎日行いましょう。被毛が多いため、しっかり死毛や毛玉を取り除いてあげることが必要です。これによりムレを防ぎ、体表面の雑菌の繁殖も抑えられます。

ブラッシングには、主にスリッカーブラシを使用しますが、肌を傷つけないためにはピンブラシもおすすめです。飼い主の習熟度に応じて使い分けてください。繊細な部分はコーム(くし)で整えましょう。

シャンプーは、月に1回行い、散歩等で溜め込んだ汚れを洗い流します。専用シャンプーを用いて、37℃くらいのぬるま湯で洗いましょう。

シャンプー後は、吸水性の高いタオルで十分に拭いた上で、適宜ドライヤーでしっかり乾燥させましょう。湿気が残ると雑菌が繁殖しやすくなります。

ただし、シャンプーの頻度が多いと、皮脂が減りすぎるため、肌トラブルの原因となります。日頃の汚れ落としには、濡れタオルをかたく絞って拭き取る程度にしましょう。

お手入れされるチャウチャウ

チャウチャウがかかりやすい病気の例

運動不足による肥満や、股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)、眼瞼内反症(がんけん ないはんしょう)を発症しやすいと言われます。

特に面倒くさがりな性格も相まって、運動不足で肥満になりやすい傾向にありますので、日々の散歩頻度や時間には気をつけましょう。

股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)

股関節形成不全は、1歳以下の若齢で発症することが多いとされ、重度になると症状として歩き方が不自然になったり、歩行困難になることもあります。

原因としては、遺伝的な要因に加えて肥満や激しい運動による関節への負荷も挙げられます。前述の肥満に気をつけ、適度な運動量を確保しましょう。

眼瞼内反症(がんけん ないはんしょう)

眼瞼内反症は、まぶたの先が内側に巻き込まれる症状で、まつげが角膜・結膜を刺激して痛みや炎症を起こす可能性があります。

進行すると角膜炎・結膜炎を引き起こす可能性もあります。涙や目やにが増え、前足で目をこする動作が目立つときは、一度動物病院を受診しましょう。

これらの疾患は一例に過ぎず、他の疾患が見られる場合があります。健康維持のために定期的な健診を受け、異変に気づいたらすぐに獣医に相談しましょう。

チャウチャウの価格

購入価格 20万~40万円 ※2
月間飼育費用(医療費含む) 平均12,563円(中・大型犬 n=109) ※3

※2 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年9月inuteマガジン編集部調べ
※3 出典:「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」一般社団法人ペットフード協会

チャウチャウの子犬

チャウチャウの歴史

チャウチャウの原産国は中国で、2000年以上前から飼育されていた歴史のある犬種です。当時は番犬や猟犬、そり犬として活躍しました。

中国の鎖国政策の影響もあり、1800年後半にはじめてイギリスに輸入され、1925年のクラフト展に登場しました。それまでは世界的にはあまり知られていなかったようです。

北欧のスピッツ犬種と血縁であると言われ、そこにマスティフが交配された結果、今日のチャウチャウの姿になったようです。

哀愁漂うチャウチャウ

チャウチャウとの充実した日々を

がっちりした身体と落ち着いた佇まいが、威厳ある風格を感じさせる子たちです。警戒心が強いため、注意が必要ですが、子犬の頃からしつけと社会化に気をつければ良きパートナーになってくれるでしょう。

本記事で紹介した特徴や性格、飼育の注意点を学び、チャウチャウとの充実した日々をお過ごしください。

参照文献

No. タイトル 出版社 著者・監修
1 「いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種」 メイツ出版 奥田香代(監修)
2 「日本と世界の犬のカタログ」 成美堂出版 福山貴昭(監修)

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