
正式名称 | フレンチ・ブルドッグ |
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英語名 | French Bull Dog |
原産国 | フランス |
カテゴリ | 中型犬 |
ズバリ一言 | 鼻ぺちゃで愛らしい表情 実は筋肉質でエネルギッシュ 甘え上手で天真爛漫な子達です |
記事内容 | フレンチブルドッグの飼い方のコツ 歴史や病気の例などを紹介します🐶 |
フレンチブルドッグの特徴
フレンチブルドッグ(英語名:French Bull Dog)は、フランス原産の中型犬で、大きな頭とコウモリ耳、ぺちゃんこの鼻が特徴の犬種です。
頭や肩のあたりにはたるみがあり、顔はシワがたくさんあります。被毛は短毛で柔らかく、美しい光沢があります。
体高が小さいため小型犬に思われますが、実は筋肉質で体重の基準に基づくと中型犬となります。エネルギッシュに動くため、暴走しないように飼い主との良好な主従関係を築くことが重要です。
犬種標準のサイズ | 体高 30cm |
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体重 | 10~13kg |
分類 | 中型犬 |
平均寿命 | 10~13年 |
価格相場 | 30万〜50万円 ※1 |
※1 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年10月inuteマガジン編集部調べ
フレンチブルドッグの平均寿命は、他の小型~中型犬種と比較しても短い傾向にあります。主な理由としては、ぺちゃんこの鼻(短いマズル)に起因する呼吸器系疾患等によるものと言われます。
詳細は、後述の「フレンチブルドッグがかかりやすい病気の例」をご覧ください。
フレンチブルドッグと関連した特徴や性格などを持つ犬種として、下記の3犬種を紹介します。
フレンチブルドッグは、歴史的にもトイ・ドッグとして寵愛され、国際的に根強い人気があります。上記3犬種も同様に人気犬種ですので、チェックしてみてください。
フレンチブルドッグの毛色
フレンチブルドッグは、一般的に下記の色調の被毛をもつ個体がいます。他にも、ホワイト&ブリンドル(白が多い場合はパイドとも呼ばれる)やホワイト&フォーンなどの色味を持つ個体がいます。
- クリーム
- ブリンドル
- フォーン
近年はドッグウェアやアクセサリも充実しています。特にフレンチブルドッグのようなトイ・ドッグ犬種では、愛犬を可愛らしく着飾る飼い主が増えています。
被毛のカラーや表情に合わせて素敵に着飾り、たくさんの愛情を注いであげてください。
フレンチブルドッグの性格
フレンチブルドッグは利口で明るい性格を持ち、飼い主や家族に忠実です。他の犬に対しても友好的な性格で、その天真爛漫で愛情豊かな表情に、魅了される飼い主も多くいます。
一方、留守番が苦手だったり、興奮しやすい特徴もあります。しっかりと感情をコントロールできるようにしつけをしてあげましょう。
その際に、強く叱ったり叩いたりすると愛犬からの信頼を失ってしまう可能性があります。飼い主が冷静に指示を出し、従ったときにはいっぱい褒める、などポジティブなコミュニケーションを心がけましょう。
フレンチブルドッグの飼い方
フレンチブルドッグは、小柄で愛らしい見た目と裏腹に、中型犬に相当する力とエネルギーを持ちます。しっかりエネルギーを発散させるために、毎日60分以上は散歩に連れて行くようにしましょう。
ただし、フレンチブルドッグは暑さにも 寒さにも弱い犬種です。短頭種であるため、特に夏の熱い空気には弱いです。
夏の時期は、早朝・夜など比較的日差しがなく気温の低い時間帯を選んで散歩をさせてあげてください。
近年は、犬用のクーリングウェアやウォームウェアも多数販売されておりますので、夏冬には温度管理の対策を取るようにしましょう。
短頭種は、その骨格構造から呼吸器系の疾患になりやすく、それらの疾患を総称して「短頭種気道症候群」と呼びます。特に、夏の熱い空気には弱いとされますので、散歩のタイミングには注意が必要です。
フレンチブルドッグは食いしん坊な子が多く、肥満を防止するための食事管理が大切です。適正な量をかかりつけ医に確認し、規定量を与えるようにしましょう。
ついつい、人間用の高カロリー食品を与えてしまう飼い主がいます。これは絶対にいけません。肥満になりやすく、将来的に骨や内臓の疾患を引き起こす原因となります。
フレンチブルドッグのしつけ
フレンチブルドッグは、非常にエネルギッシュで、興奮しやすく、社会化がうまく行かないと、すぐに暴走してしまうことがあります。
また、引っ張り癖がつくと、力の弱い飼い主は、そのパワーに負けてしまう危険性があります。
子犬の頃から飼い主の指示に従い感情をコントロールできるように、しつけをしてあげることが重要です。毎日の散歩を通じて、人や犬、環境に慣れさせ、人間社会のルールに適応させましょう。
不安な場合は、パピーから通える犬の幼稚園で、他の犬と触れ合うこともおすすめです。
フレンチブルドッグのお手入れ
フレンチブルドッグには、下記の頻度を目安に、定期的に被毛のお手入れをしてあげましょう。
ブラッシング | 週1回 |
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トリミング | 不要 |
フレンチブルドッグには、短く柔らかい被毛があります。主にラバーブラシを用いて、週に1回、軽くブラッシングするようにしましょう。
顔のしわには汚れが溜まりやすく、においや炎症のもとになります。定期的に柔らかい布で丁寧に拭き取ってあげるようにしましょう。
フレンチブルドッグがかかりやすい病気の例
フレンチブルドッグは、アレルギー、皮膚疾患、鼻腔狭窄、目の疾患(結膜炎・角膜炎など)、関節の疾患等に気をつける必要があります。特に4つの関連する疾患を紹介します。
短頭種気道症候群(たんとうしゅ きどう しょうこうぐん)
短頭種にみられる呼吸器疾患の総称であり、以下の3箇所に見られる病変を指します。
- 鼻・口・喉(外鼻孔狭窄、軟口蓋過長、咽頭・喉頭虚脱など)
- 気管(気管低形成、気管虚脱など)
- 肺(誤嚥性肺炎、非心原性肺水腫など)
特に、いびきの様な呼吸をする場合は、呼吸困難などの重篤な症状へと進行する可能性もある為、注意が必要です。
幽門狭窄(ゆうもん きょうさく)
幽門とは胃と腸を繋ぐ部分であり、幽門周囲の筋肉や幽門粘膜が厚くなることで、食べ物の通り道が狭くなります(狭窄)。
前述の呼吸器疾患を患っている場合、消化器症状(嘔吐・下痢など)も示すことがあります。呼吸器症状を伴う短頭腫の多くが、幽門粘膜の肥大に伴う狭窄を生じていたとの報告があります。
特に、食後の嘔吐など、消化器症状が長く続く場合は、幽門狭窄が隠れている可能性があるため、病院へ相談しましょう。
熱中症(ねっちゅうしょう)
熱中症を起こすと、身体中のタンパク質が障害を受けるため、全身臓器に悪影響を与え、最終的には死に至ります。熱中症は、30分程の軽い運動でも起こりうるとされ、特に夏場の散歩などは注意が必要です。
熱中症の原因としては、下記が挙げられます。
- 高温多湿な環境
- 放熱調節の低下
- 過度の運動または興奮
フレンチブルドッグのような短頭種や肥満犬、呼吸器疾患(気管虚脱や喉頭麻痺など)・心疾患を持っている場合も発症リスクが高いため、注意が必要です。
フレンチブルドッグに限らず、夏場の愛犬の体温管理には、徹底して注意しましょう。
白内障(はくないしょう)
フレンチブルドッグの白内障は遺伝性が疑われており、早いと6カ月齢程で白内障が観察されることもあります。
若齢での白内障は、急激な進行に伴い、ぶどう膜炎や水晶体破嚢(水晶体が破れる)を起こし、重篤な合併症(緑内障・網膜剥離など)を誘起します。
異変を感じた際には、「若いから大丈夫」ではなく「若いからこそ」早期の受診をお勧めします。
アレルギー性皮膚炎(ひふえん)
監修者の所感では、フレンチブルドッグはアトピー性皮膚炎および食物アレルギーが比較的多いと感じます。症状の発現が早いと、1歳に満たない年齢での発症も見受けられます。
皮膚炎を長期で放置すると、皮膚の障害が重度となり、治療も難航する事があります。しきりに身体を舐める様子や、注意しても止めないで掻いている場合は、早めに病院へ相談しましょう。
フレンチブルドッグの価格
購入価格 | 30万〜50万円 ※2 |
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月間飼育費用(医療費含む) | 平均12,563円(中・大型犬 n=109) ※3 |
※2 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年9月inuteマガジン編集部調べ
※3 出典:「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」一般社団法人ペットフード協会
フレンチブルドッグの歴史
フレンチブルドッグはフランス原産で、1860年頃にイギリスから送られた小型のイングリッシュ・ブルドッグにテリアやパグなどが交配され、19世紀半ば頃に誕生したという説があります。
当初、フレンチブルドッグが品種として固定されるまでは、ブルドッグの特徴的な耳ローズ・イヤー(耳先が巻いて耳朶が見える)も認められていました。
しかし、1900年代にアメリカで行われたフレンチブルドッグショーを皮切りに、アメリカの繁殖家たちがローズ耳に異議を唱え始めました。これが決定打となり、フレンチブルドッグの耳はバット・イヤー(コウモリ耳)が標準として固定されたと言われています。
当初は実用の観点でねずみ取り等の用途で活躍していましたが、ユニークな外見から上流階級の貴族や芸術家からの注目が集まったことから、今のトイ・ドッグとしての位置づけが生まれ、世界的な有名犬種になりました。
フレンチブルドッグとの楽しい日々を
愛らしい表情と利口で明るい性格から、国内では非常に人気の犬種です。しっかりとしつけをして社会性を身につけさせることで、あなたの日々を支えるかけがえのないパートナーになるでしょう。
ぜひフレンチブルドッグのルーツや特性、飼育の注意点などを学び、フレンチブルドッグとの楽しい生活を送ってください。
参照文献
No. | タイトル | 出版社 | 著者・監修 |
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1 | 「世界の犬種大図鑑」 | 誠文堂新光社 | 藤田りか子(著) |
2 | 「いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種」 | メイツ出版 | 奥田香代(監修) |
3 | 「日本と世界の犬のカタログ」 | 成美堂出版 | 福山貴昭(監修) |