
正式名称 | 土佐 |
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英語名 | Tosa |
原産国 | 日本 |
カテゴリ | 大型犬 |
ズバリ一言 |
大きく強靭な身体、暴走に注意 飼い主には従順で優しい性格 闘犬のルーツをもつ犬種です |
記事内容 |
土佐犬の飼い方のコツや歴史、 病気の例などを紹介します🐶 |
土佐犬の特徴
土佐犬(英語名:Tosa)は、日本原産の大型犬です。四国犬とマスティフなどの洋犬種との混血により作出されました。別名、日本マスティフとも言われます。
闘犬のルーツを持ち、大きく強靭な身体と闘争本能を持ちます。普段は飼い主家族には従順で穏やかな性格ですが、いざ興奮すると激しい攻撃性が出る場合があります。
咬傷事故を起こさぬよう、子犬の頃からのトレーニングと、飼い主自身が周囲に注意を払い、制御できることが不可欠です。
犬種標準のサイズ | 体高 55~60cm |
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体重 | 35~75kg |
分類 | 大型犬 |
平均寿命 | 10~12年 |
価格相場 | 20万〜50万円 ※1 |
※1 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年10月inuteマガジン編集部調べ
土佐犬に近い特徴を有する3犬種を紹介します。
土佐犬の毛色
レッド、アプリコット、フォーン、ブリンドル、ブラックの色味を持ちます。部分的(胸、足)に白斑が入ることも許容されています。
土佐犬の性格
飼い主や家族には従順ですが、闘争心が強いため、ひとたび興奮すると激しい攻撃性が出る場合があります。
不意の咬み付き事故を起こさないために、飼い主が責任を持って子犬の頃からしつけやトレーニングを行い、飼い主自身も制御できるよう訓練を積む必要があります。
土佐犬の飼い方
体力も筋肉量も多いため、日々の運動量を確保しましょう。毎日2回、60分以上を目安に散歩させましょう。
また、土佐犬を迎えるには、自宅等に広いスペースを設け、頑丈な檻を用意する必要があります。万が一にも、脱走することがないよう、気をつけましょう。
散歩に行く際にも、太い首輪(5cm程)と頑丈なリードを購入しておくことをおすすめします。首輪が抜けたり、壊れたりして脱走すると手がつけられないため、注意しましょう。
土佐犬のしつけ
基本的に飼い主に対しては従順な性格ですが、興奮したときの激しい攻撃性に注意が必要です。咬傷事故を防ぐため、幼犬の頃からトレーニングを行い、飼い主自身も制御する訓練をしましょう。
子犬の頃から、人や犬に会わせて社会化をしてあげることが必要です。子犬とはいえ危険をともなうため、トレーナーの監修を受けるようにしましょう。
吠え癖や咬み癖、破壊衝動が出る場合は、飼い主が毅然として注意し、衝動をコントロールできたときには褒めてあげるようにしましょう。
取り返しのつかない事態を回避するためにも、飼い主がしつけに不安を感じる場合は、迷わず専門のトレーナーさんに相談するようにしましょう。
土佐犬のお手入れ
土佐犬には、下表にある頻度を目安に、お手入れをしてあげましょう。
ブラッシング | 週1回 |
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シャンプー | 月1回 | トリミング | 不要 |
ブラッシングは、週に1回程度、行いましょう。短毛種であるため、主に獣毛ブラシやラバーブラシを利用します。マッサージ効果による血行促進も期待でき、皮膚の健全性保持に効果的です。
シャンプーは、月に1回程度、行いましょう。屋外の運動でついた汚れを取り除くため、専用シャンプーを用いて、37℃くらいのぬるま湯で洗いましょう。
シャンプー後は、十分にタオルドライしたあとに、適宜ドライヤーを利用してしっかり乾燥させましょう。湿気が残ると雑菌が繁殖する可能性があります。
シャンプーの頻度が多いと、皮脂を落としすぎてかえって肌トラブルの原因となります。日頃のケアは、濡らしたタオルをかたく絞って拭き取る程度にしましょう。
土佐犬がかかりやすい病気の例
皮膚の疾患や肥満、関節炎等を発症しやすいと言われます。特に運動不足で肥満になることで、関節炎等を引き起こしやすくなりますので、注意が必要です。
これらの疾患は一例に過ぎず、他の疾患が見られる場合があります。健康維持のために定期的な健診を受け、異変に気づいたらすぐに獣医に相談しましょう。
土佐犬の価格
購入価格 | 20万~50万円 ※2 |
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月間飼育費用(医療費含む) | 平均12,563円(中・大型犬 n=109) ※3 |
※2 参考:オンラインペットショップ等複数社の値段から算出 2021年9月inuteマガジン編集部調べ
※3 出典:「令和2年(2020年)全国犬猫飼育実態調査」一般社団法人ペットフード協会
土佐犬の歴史
土佐犬は、より強い闘犬種を作る目的で生み出された犬種です。原産国は日本ですが、歴史的には四国犬をベースに洋犬種が交配されて作出されました。
1872年にブルドッグ、1874年にマスティフ、1876年にジャーマン・ポインター、1924年にグレート・デーンとの交配がされたと言われます。セント・バーナード等の他犬種も交配されたと言われますが、年代は不明とされます。
これらの交配の歴史を経て19世紀前半に作出された土佐犬は、国内では最強の闘犬種として知られていました。
今日は、番犬としての役割が主となりますが、今なお根強いファンが居る犬種です。
土佐犬との充実した日々を
大きく筋肉質な身体と飼い主には従順な性格から、ファンからの人気が強い犬種です。闘争心や興奮時の攻撃性の観点には注意が必要です。
本記事で紹介した特徴や性格、飼育の注意点を学び、土佐犬との充実した生活をお過ごしください。
参照文献
No. | タイトル | 出版社 | 著者・監修 |
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1 | 「いちばんよくわかる犬種図鑑 日本と世界の350種」 | メイツ出版 | 奥田香代(監修) |
2 | 「日本と世界の犬のカタログ」 | 成美堂出版 | 福山貴昭(監修) |